薬と健康の豆知識

39 汗が出る仕組みとは?

汗は皮膚の真皮内にあるエクリン腺という汗腺で造られる水分です。

体温が上昇すると大脳視床下部にある体温調節中枢が自律神経を介して汗腺に指令を出すのです。汗の成分は99%以上が水で、残りは塩分、乳酸、蛋白質成分です。

汗が出る条件として、

  1. 温熱性発汗は、気温が上昇したり、運動したりすることにより顔、首、胴体など全身にかく汗で、生理現象として起きます。
  2. 精神的発汗は、極度の緊張や神経質な人の場合、主に顔、手の平、脇の下、足の裏にかく汗であぶら汗とも言われています。
  3. 味覚性発汗は、酸や辛味など刺激の強い食べ物を食べたときに顔面を中心にみられる汗で、一気に吹き出します。

先に述べましたエクリン腺はからだの表面全体を覆っており、人では200~400万個くらいあり、本当に汗を出すのは150万個といわれています。

なお、体温調節に関与するエクリン腺は高等動物にしかありません。人以外では手の平と足の裏にだけありますが、これらは体温調節とは関係ありません。

そのため、犬や猫は暑いときには口を開けて舌を出して舌の表面から水分を蒸発させることによって体温を下げています。暑くなると、口を開けてハーハーしていますが、苦しいのではなく、体温を下げているのです。

一方、汗を出す汗腺には、もう一つアポクリン腺というものがあります。アポクリン腺は、体温とは関係なく働き、脇の下、乳首の廻り、外陰部、肛門の周囲などに分布しています。このアポクリン腺から出る臭い物質が汗と混ざって体臭となるのです。ヒトのアポクリン腺は、思春期にならないと分泌が始まりません。女性の場合、アポクリン腺から分泌される臭い物質は性周期と関係しています。

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