薬と健康の豆知識

28 感染経路にはどんなものがあるのでしょうか?

病原体がヒトからヒトへ感染していく経路を知ることは、感染症の流行の予防だけでなく、流行を最小限に抑えるために必要な知識となります。また、感染の経路が特定されれば有効な治療法を見つけることに役立ちます。

結核やはしかは、咳と一緒に飛び散った病原体が体内に侵入してきます。コレラ、チフス、赤痢は、病原体に汚染された水を飲むことで発症します。昆虫が媒介する感染症として、ペストはノミ、日本脳炎はコガタアカイエカ、マラリアはハマダラカ、発疹チフスはシラミが媒介します。

感染患者から直接的あるいは間接的に感染する場合を水平感染、母親から子供に感染する場合を垂直感染といいます。

直接感染のうち、血液や精液などによって感染するものにはエイズやB型肝炎があります。空気感染には結核やはしかなどがあり、飛沫による感染には風疹やインフルエンザがあります。

今話題のSARSの場合、感染したヒトの咳による飛沫や体液を介して感染すると考えられています。SARSはインフルエンザ(潜伏期間1~5日)より感染力が弱く、潜伏期間は3~6日程度と考えられています。主な症状は、38℃以上の高熱、痰を伴わない咳、息切れと呼吸困難です。また、胸部レントゲンで肺炎の所見が見られます。また、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、発疹、下痢などの症状が見られることもあります。

間接感染のうち、水や食物を介して感染するものとして、コレラ、赤痢、ポリオなどがあります。傷口から感染するものに破傷風やエイズがあります。医療行為で感染するものとして、C型・B型肝炎やエイズがあります。

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