薬と健康の豆知識

27 感染症と伝染病ってどう違うのでしょうか?

最近の報道で、鳥インフルエンザ※1)、SARSが話題となっていますが、今回は感染症について考えてみましょう。私たちの身の回りには無数の微生物がいます。

微生物の中には有益なものとそうでないものがあります。チーズ、味噌、醤油、納豆を造るためには微生物の力が必要ですが、これらは人類にとって有益な微生物です。一方、人類を死の恐怖におとしいれてきた伝染病を引き起こす微生物は、人類にとって有害な微生物で、主な伝染病には天然痘、ペスト、赤痢、コレラなどがあります。

微生物が体内に侵入し、体内で増えてからだの中に居つづけることを「感染」と言います。そして、下痢や発熱などの症状が現れてくると「感染症」にかかったと言います。感染症のうち、ヒトからヒトへ、あるいは動物からヒトへうつり広がるものを「伝染病」と言います。ですから食中毒やMRSA※2)などはヒトからヒトにうつることはないので、感染症ですが、伝染病とは言いません。これに対してインフルエンザやSARSなどはヒトからヒトにうつるので、伝染病であると言えます。

※1)
鳥インフルエンザ:
厚生労働省のホームページにて「インフルエンザに関する情報」が更新されています。
※2)
MRSA:
Methicillin-resistant Staphylococcus aureus(メチシリン・レジスタント・スタヒロコッカス・アウレウス)の略語で、メチシリン(抗生物質の名称)に耐性を獲得した黄色ブドウ球菌を意味する英語名で、免疫力の低下した患者が罹患しやすい院内感染の原因菌のひとつです。
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