薬と健康の豆知識

18 小児が薬を服薬する時にはどんなことに気をつけたらよいでしょうか

小児の生理機能で成人と大きく異なる点は、一定の年齢まで肝臓や腎臓の機能が未発達であったり、血液と脳のルートが未完成であるため、各臓器の薬に対する感受性に差が出ること、また、細菌やウイルスに対しての抵抗力が弱いといったことです。

このため、薬の働きも低年齢になるほど成人と違った作用を現します。

たとえば、新生児(生後28日)の場合、胃腸機能が未熟なため、薬の吸収が悪く、薬が長く消化管内にとどまりますが、血液と脳のルート(血液脳関門)が未発達のため、いったん吸収されますと脳へは薬がよく移行します。

また、薬の効果には個人差があるため、特に小児ではその差が大きく、吸収の速い子と遅い子がいますので、母親は自分の子供の薬についての正しい知識を持つことが必要です。 さらに、次のような注意も必要です。

  1. 赤ちゃんに薬を与えるときは、胃の噴門部の緊張が弱く、すぐに吐くため、空腹時がよいと言われています。粉薬は、1回分をシロップに練りあわせ、頬の奥の方に塗り付けるか、おちょこに少量の白湯でといてスポイトで与えたりします。1回分をミルクの中に溶かしこんで与えると、飲み残したり、ミルクの味が悪くなってミルク嫌いの原因にも成りかねません。
  2. 薬の時間だからといって、寝ているのを無理に起こしたりせずに、子供の様子を見て、時間や食事にとらわれず与えた方が良いでしょう。
  3. 坐薬は、挿入してから15分くらいで溶け、4~5時間効果が持続していますから、効き目が現れないからといってすぐに、2個目を入れないでください。
  4. 4時間毎や6時間毎に飲まなければならない薬でも、服薬に関しては医師や薬剤師の方に相談して、子供の生活時間に合わせて無理のない時間や回数を選んでもらうとよいでしょう。

<参考>

新生児:
出生~28日間
乳児期:
~1歳
幼児期:
~7歳未満(就学まで)
学童期:
~12歳(小学校時代)

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