ヒントはラムネ菓子にありました
「あ、なくなった!」
ラムネ菓子をイメージした、サッと素早く崩壊し、服用感のよい湿製錠®、ご用意しております。
お薬を飲み込むのがつらい方、お薬をたくさん服用されている方など、服薬負担を少しでも減らすお手伝いをさせていただきます。
-
↓
サッと溶けるムービー
どうしてサッと溶けるのか?

湿製錠®は湿式打錠法で製造されています
湿式打錠法で製造した錠剤は錠剤内部に多くの細孔(すき間)を有する多孔質構造をしています。
そのすき間に水が入ることにより、錠剤内部から崩れて、口の中でサッと溶けます。
サッと溶ける3つの良いこと
- メリット1
少量の水で服用できる。 - メリット2
服用後、口の中のザラザラ感が残らない。 - メリット3
お薬を飲みづらいと感じている人も服用しやすい。
コラム 付加価値型製剤の開発
それはある研究者の反省から始まった─
付加価値型製剤への視点。
それはある研究者の反省から始まりました
エーザイが掲げるhhc 理念を具現化するプロジェクト活動の一環として実施された高齢者施設等での介護実習に参加したある研究者は、食事介助時に錠剤が粉砕されて、服用されていることにショックを受けました。
安定性や溶出、吸収を考えて製剤設計したことがそこでは役に立っていなかったからです。
また、高齢者では入れ歯の間に挟まって痛いと、拒薬や食欲不振にも繋がってしまいます。
研究者は高齢者、摂食嚥下(えんげ)障害患者様にとって服用しやすい剤形の必要性を確信しました。
粉砕しなくてもよい、服用しやすいという特徴を持つ「湿製錠®」の研究・開発が本格的に稼働。
開発のヒントとなったのがラムネ菓子でした。
なぜ打錠機の開発が必要だったのか?
湿製錠®(素錠)は、湿潤した粉体を打錠し、乾燥して製造します。
しかし湿った粉体は「流動性が悪く」、「付着性が高い」という弱点がありました。
流動性が悪いと従来の打錠機の原理では、臼に粉体が均一に入らず、重量バラツキが大きくなってしまいます。また、付着性が高いと成形用の杵に付着し、連続生産ができないという問題が生じます。
このような従来の問題を解決するために、製剤工夫とともに、専用打錠機の開発が不可欠でした。
この課題をクリアするために開発されたのが湿潤粉体打錠機(EMT150)です。
新しい打錠機では、定量充填機構と付着防止機構を備えています。